水が氷になる時には水中に含まれていた水以外のあらゆる物質を排除しようとする、水独特の現象があります。
氷屋純氷はその性質を最大限に発揮できるような条件下で製氷しています。
家庭の冷蔵庫や業務用自動製氷機では生産性を重視し―18℃~−25℃で製氷するので水中の不純物は
排出される前に凍結し空気と一緒に氷の中に閉じ込められてしまいます。
そのため、氷は溶けやすく、お酒など飲食用の氷は味が損ないます。
氷屋純氷は―10℃で48時間以上かけ、エア―レ―ションしながらカルキをはじめ不純物をしっかりと
排除し製氷しているのです。その結果、水分子のみがしっかり結晶化し、どこまでも透明で衛生的で安全な氷に仕上がるのです。
<純氷と製氷機氷の違い>
純氷 | 製氷機の氷 | |
---|---|---|
製氷温度 | マイナス10℃ | マイナス18℃~マイナス25℃ |
製氷時間 | 48時間 | 2~3時間 |
不純物 | エアレーションで排除するため純粋なH2Oの氷 | 不純物が含まれている氷 |
氷屋純氷の原料水は一部天然水もありますが、ほとんどは水道水です。
そのため異臭や雑味の原因となるカルキが投入され、私たちのもとに届けられます。
氷屋純氷は白濁の原因である空気とともにそのカルキも排出しますが、同時に水中のミネラル分なども一緒に排出してしまいます。
その結果、少し「味気ない」「無味無臭」の氷になります。
しかし、この「無味無臭」はアルコール飲料や料理素材の味を損なうことなく、そのまま生かし最大限に引き出すことになるのです。
また、時間をかけてゆっくり製氷された氷は炭酸系飲料でも溶けにくいため、味が薄まりにくい特徴があります。
そのため、オーセンティックバーはじめこだわりのお店で選ばれるのです。
<純氷と製氷機氷の違い>
純氷 | 製氷機の氷 | |
---|---|---|
氷の味 | 無味無臭 | 様々な不純物の味や臭いがある |
持続時間 | 溶けにくい | すぐに溶ける |
純氷は、エンターテイメントとしても魅力を発揮します。
氷の中にポスターやお花、各種商品を入れて凍らせた「氷柱」は、通常の展示よりも「美しさ、珍しさ」が
強調されるため写真を撮られたり、触ってもらうなど、面白さの付加価値がプラスされ格段に視認性があがります。
また、熟練の彫刻師による氷彫刻「アイスアート」は、その迫力と美しい輝きは多くの人の心を掴んでおり、
誕生日などのパーティーから大規模イベント、プロモーションまで幅広くご活用いただいております。